【渋谷】パブリックアートまとめ

こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長@3Lmuseum)です。

待ち合わせのシンボルとしても馴染みのあるパブリックアート。
しかし、意外としっかり鑑賞したことがない人も多いのではないでしょうか?

今回は、多くの人が集まる渋谷に設置されているパブリックアートをご紹介します!

館長

どれも一度は目にしたことがあるけれど、詳しくは知らない人が多いであろう作品を集めてみました!

また、今回紹介する作品以外にも、『みんなのアートマップ』で東京を中心に作品を紹介しているので、ぜひ使ってみてくださいね。

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それでは、渋谷にあるパブリックアートを見ていきましょう!

目次

モヤイ像

渋谷駅のJR南改札近くに設置されている妙な石像、みなさんも目にしたことはありませんか?

これは『モヤイ像』という石像で、伊豆諸島新島村の名物の石像です。
一見、有名なイースター島のモアイを連想させますが、本島の像ではありません。

新島には「抗火石」という珍しい石が採取でき、モヤイ像はこれをもとに作られています。

館長

新島とイタリアのリーパリ島のみで採掘されるようなので、モヤイ像の素材がとても希少なことがわかりますね!

じつはこのモヤイ像、本家である新島の「モヤイの丘」をはじめとする島の各地に、多数の別バージョンが存在しています。

その中でも、渋谷に設置されているモヤイはイースター島のモヤイに似ている方で、新島に設置されているものは、さながらムンクの叫びのように変形した形にデザインされたものがたくさんあります。

こどもの樹

表参道にある国立総合児童センター「こどもの城」の前にシンボルとして設置されている、独特な存在感を放つこの作品は『こどもの樹』です。

作者は日本では言わずと知れた天才、岡本太郎です。

岡本太郎が関心を向けていた対象の1つに、「人間が人間らしく存在するにはどうすればいいのか」というテーマがありました。

そのテーマに関連して、こどもが豊かな感性を育むことを願って作られたのがこの作品だとされています。

作品の先端についている沢山の顔はこどもを象徴しており、個性豊かな人間の在り方を表現しているそうです。

1985年に開館したこどもの城は2015年に老朽化を理由として閉館しましたが、作品はそのまま残されています。

明日の神話

JRと井の頭線をつなぐ連絡通路にある『明日の神話』も、岡本太郎による巨大壁画作品です。

モチーフは第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間となっており、「悲惨な体験を乗り越え、再生する人々のたくましさ」が描かれています。岡本太郎の「最大にして最高傑作」とされているようです。

館長

見たことがあるという人も多いと思いますが、じつはこの作品には、壮絶な歴史があります。

本来、この作品は1968年のメキシコオリンピックのためにメキシコシティ中心部に建築中だった、当時ラテンアメリカ一の規模の44階建てホテルのために製作されたものでした。

明日の神話は、大阪にある有名な『太陽の塔』と同時制作で、岡本太郎は何度もメキシコに赴いて制作していたそうです。完成当時の副題は「広島と長崎」だったと言われています。

1969年9月に『明日の神話』壁画が完成し、サインを入れて依頼主に正式に引き渡すだけの状態でしたが、そこで問題が発生します。ホテルが完成せず、突然連絡が途絶えてしまいました。

そう、1970年前後にホテルの運営会社が倒産してしまったのです。

それから約20年間、明日の神話は行方不明となってしまいました。

そして、岡本太郎が亡くなった後も、彼の養女の岡本敏子は積極的にこの作品を探し続けていました。

その結果、1990年頃にメキシコを訪れた際、運よく発見することができました。なんと、発見当時は雨や直射日光の当たる野ざらし状態だったようです。

それから専門家による修復を経て、2008年に渋谷マークシティに設置されたとのことです。

ここに設置が決められた理由としては「誰でも無償で芸術に触れることができるように」という岡本太郎の考えに則って、この場所であれば偶然渋谷に訪れた人がこの作品に出会うことができるだろうと考えたためだと言われています。

ハチ公 / ハチ公ファミリー

ハチ公』の名前は、渋谷に訪れたことがある人なら一度は聞いたことがあるはず。

渋谷駅前にあるハチ公の像は「ハチ公前」という名前で多くの人が待ち合わせに利用し、人でにぎわっています。

そんなハチ公像から少し離れたJR改札の壁に、『ハチ公ファミリー』という作品が存在していることをご存じでしょうか?

この壁画は、ハチ公に「クマ公」という子どもがいたという事実に基づき、その後、大家族に育った二十匹のハチ公ファミリーを描いたものとされています。

原画は画家の北原龍太郎氏、造形をルイ・フランセン氏が担当しました。

館長

カラフルな壁があることは館長もなんとなく知っていましたが、ちゃんとした作品であったこと、さらにハチ公の家族だったということは知りませんでした。

30年ぶりの清掃作業が行われたようで、現在2022年3月時点では新品同様の状態によみがえっています。

まとめ

渋谷にあるパブリックアートを紹介しました。いかがだったでしょうか?

存在こそ知っていたものの、詳細を知って驚いたという作品もあったと思います。

館長

普段何気なく目にしているものの歴史を調べると、思っても見なかったような発見があったりするので、気になったものは調べてみるのもいいかもしれませんね!

渋谷に訪れた際は、ぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。

ほかのパブリックアートをマップでまとめたので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

1996年生まれ。大学卒業後、美術館でナビゲーターとして教育普及に従事。教養としての芸術を広め、芸術に対する価値観やイメージをアップデートしたいという想いから、2021年3月に「3L museum」を開設。牛乳キャップやチロルチョコの包み紙など、芸術的価値があると感じるモノの蒐集が趣味。




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