【入門編】4つのステップでアートに触れてみよう

こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長@3Lmuseum)です。

この記事では、アートに触れるための4つのステップについてお話していこうと思います。
実際に興味を持ちはじめ「アートに触れてみよう!」となったはいいものの、不安な点がたくさんあると思います。

「どうやって鑑賞すればいいんだろう?」
「何を得られるのかわからない……」

結論から言えば、鑑賞方法は人それぞれなので明確な答えはありません。
しかし、アートについて何もわからない初心者のうちは、マニュアルのようなものがあったほうが安心ですよね。

そのため、この記事をアートに触れるためのマニュアルとして参考にしていただければ幸いです。

目次

アートと向き合う4つのステップ

アートと向き合う4つのステップ

アートと向き合う4つのステップは以下のとおりです。

1.感じる
2.見る
3.知る
4.残す/共有する

ただ、これだけだと抽象的でイメージが湧かないと思うので、1つずつ解説していきます。

ステップ1.アートを感じる

まずは、身の回りにあるアートを感じることから始めてみましょう。

アートは美術館やお金持ちの人の家にしかない。いいえ、そんなことはありません。実はあなたの身の回りにも、たくさん潜んでいます。

例えば、何気なく目に入る駅前のブロンズ像、いつも聴いている音楽の中、ファミリーレストランの壁などなど。

そのほかに、建築やデザインも立派なアートの一員です。お菓子のパッケージデザインなんかもアートという認識を持っていいと思います。

それぞれ「応用美術」や「商業美術」と言われるように、立派なアートなのです。

このように、意識が向いていないだけで、身近にアートはいくらでもあるのです。
言い方を変えると、アートがあなたの目の前まで手を差し伸べているということです。

「なんかいいな」「惹かれるな」「好きかも」など、ファーストコンタクトの場はいくらでもあります。

まずは身の回りのアートに少しだけ意識を傾けてみて、自分の中に引っかかるアートを見つけてみましょう。

ステップ2.アートを見る

身近なアートを感じたら、次は見る工程です。

ステップ1の抽象的な部分を深堀って、「なぜ好きなのか?」「どんなところに惹かれたのか?」を分析してみましょう。

ただ、分析と言っても、最初のうちは「アートの時代背景や技法からこの作品に惹かれました!」なんてことは絶対ないと思います。

なので、現時点でわかること。つまり、目で見える情報を整理してみましょう。
かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『モナ・リザ』で例えてみると、

・女の人
・なんか笑ってる?
・ちょっと古い絵
・怖い
・綺麗 ……など。

このように観察して出てきた特徴の中に、自分が惹かれた理由があるはずです。
吉良吉影だって、モナ・リザの手に惹かれています。(元ネタわからない人はごめんなさい……)

最初はこのような視覚情報から、お気に入りの点を探してみましょう。

ステップ3.アートを知る

次は、アートを知るステップです。

好きなポイントが理解できたら、この好きな部分にスパイスを加えて、さらに好きになってみましょう。言うなれば、付加価値を与えてみようってことです。ステップ1,2の応用編です。

では、その付加価値とは何か。
それが、時代背景や技法、作者の意図や表現を知ることに当たります。

先ほど例に出した『モナ・リザ』で言うと

・イタリアでレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた
・三角形の構図
・空気遠近法
・スフマート技法の代表作 ……など。

芸術の知識がないと何を言っているのかわからないと思いますが、どの芸術作品にも様々な付加価値があります。しかし、全ての付加価値を覚えようとしても、覚えきるのは困難でしょう。

なので、まずは好きと感じた作品を1つ観察し、その作品の付加価値を知ることで、もっと好きになっていきましょう。最初は、このような流れでアートに触れてみることが大事です。

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ステップ4.アートを残す/共有する

さて、最も大事なのがアートに触れた後のお話です。

アートに触れた後は、ぜひアウトプットをしてみてください。
ノートにまとめるもよし、ブログに綴るのもよし、感想を共有し合うのもよし。

とにかく、アートに触れ合ってみて得たことを、残したり共有したりすることが何よりも大切です。

アウトプットすることにより、アートに対する理解力や学んだことの整理ができます。また、アウトプットをして他人と考え方を共有することで、自分以外の視野を広げる手助けにもなります。

アートという異世界に触れてみて、ただインプットをしただけではもったいないです。アートから得た感動や自分なりの視点・発想を、ぜひアウトプットしてみてください。

この経験で得たことは、仕事でもプライベートでも、何かのタイミングで必ず役立つはずです。

まとめ

アートと向き合う4つのステップ、いかがだったでしょうか。

◎アートと向き合う4つのステップ
1.感じる
2.見る
3.知る
4.残す/共有する

館長
はじめは、自分の知っている作品やなんか好きな作品などで練習してみるのがおすすめです。

鑑賞方法に明確な答えはないものの、この4ステップを経てアートと触れ合うことで、より一層アートに対する興味や理解が深まるはずです。

ぜひ、この4つのステップを意識してアートに触れてみましょう!

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この記事を書いた人

1996年生まれ。大学卒業後、美術館でナビゲーターとして教育普及に従事。教養としての芸術を広め、芸術に対する価値観やイメージをアップデートしたいという想いから、2021年3月に「3L museum」を開設。牛乳キャップやチロルチョコの包み紙など、芸術的価値があると感じるモノの蒐集が趣味。




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