【実践編】4つのステップで実際にアートを鑑賞してみよう【前半】

こんにちは!
教養派アート入門メディア『3L museum』を運営している、白くま館長@3Lmuseum)です。

の記事では、前回紹介した「アートに触れるための4つのステップ」を、実際にワークショップ形式で実践する様子をお届けしていきます。一緒に考えながら本記事を読むことで、より一層アートの接し方がイメージしやすくなると思うので、ぜひ参考にしてみてください!

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目次

アートに触れるための4つのステップ

館長
今回は、前回の記事の内容である「アートに触れるための4つのステップ」の実践編です!
よろしくお願いします!
館長
まず、前回のおさらいから。
アートに触れるための4つのステップって、具体的にどんな方法か覚えてる?
はい!
1.感じる
2.見る
3.知る
4.残す/共有する
ですよね?
館長
その通り!
この流れに沿って、アートへの第一歩を踏み出してもらおうと考えています。
ワクワクしてきました! でも、アートって本当に知らない領域だから緊張するなあ……。
館長
大丈夫。まずはアートに触れることが大切だから、うまく鑑賞しようと思わなくていいからね。
ちょっと安心しました。最初は「感じる」ですよね!
館長
そうだね! まずは実際にアートに触れることで、直感でアートを感じてみよう!

直感でアートを選んでみよう

館長
早速なんだけど、今から4つの絵画を見せます。この中から直感でいいなって思ったものを選んでみよう。

①の絵画

②の絵画

③の絵画

④の絵画

館長
ちなみに「 ⑤なし」 っていう選択肢もアリだからね!
無理に選ばなくてもいいんですね。
館長
もちろん!
「あんまりだなあ」って思った対象を無理やり知ることって結構大変だと思うんだ。この⑤の選択肢を選んだ場合の道もちゃんと用意しているから、安心してね!
ありがとうございます!
直感で③を選ぼうと思います!
館長
OK! そしたら、「感じる」から「見る」工程に移っていこう。
え、もう「感じる」は終わりですか!?
館長
うん。「感じる」のポイントは、アートと対面した時に理由はわからないけれどなんかいいな!って思うことなんだ。
実はこれってアートに触れる上でもっとも大切なことなんだよね。第一印象、つまりファーストコンタクトが大事であることと同じなんだ。
なるほど……!

なぜ、そのアートを選んだのか考えてみよう

館長
「見る」工程では、どうして③を直感的に選んだのか。その理由を考えてみよう。なんで興味を持ったのか追求するイメージかな。
なんだか難しそう……。
館長
大丈夫! アートに触れるためにはステップが大事だから焦らずにいこう。
館長
そしたら、③の絵画をパッと見てみて、わかることを1分間でひたすら書き出してみよう。
芸術の知識がないので、わかることがありません……。
館長
本当になんでもいいんだよ。例えば、①の絵画だったら「踊ってる人がいる」「バレリーナかな?」「ここは劇場なのかな?」とか。とにかく、視覚情報からわかることをひたすらアウトプットしていこう!

なるほど、やってみます!


—1分後—

館長
どのくらい書き出せたかな?
5個しか書き出せませんでした……。
館長
5個も書き出せたなら上出来だよ! どんなことが書き出せた?

・大きな公園
・傘
・貴族
・地べたに座ってる
・暗い雰囲気
と、書き出してみました!
館長
ふむふむ。
この絵を最初に見た時、大きな公園なのかなってイメージが湧きました。
そこにはいろんな人がいて、傘をさす人や貴婦人? 貴族? のような人やレジャーシート敷かないで地べたに座っている人がいます。
あと、公園って本来は明るいイメージがあるのに、この絵はなんだか暗く感じました!
館長
すごくいい着眼点だよ!
特に「公園なのかな」とか「暗い絵だな」って視点はとても鋭い着眼点だなって思いました!
館長
公園が舞台で、貴族たちが寝そべっていたり傘をさしてくつろいだりしている。なんだけどなぜか暗い雰囲気。まとめると、この絵の印象はこんな感じかな?
そうです!
館長
こう見えているんだ! ってことがとても伝わってきたよ。
本当ですか! でも書き出すことって何気に難しいですね……。
館長
繰り返して力をつけていけば、だんだん慣れてくるよ!
館長
こうやって「見る」ことで、なんかいいなって漠然と思った理由がわかったかな?
はい! 自分は公園とかでのんびりしたり、リラックスしたりするのが好きなので、この絵に惹かれたのかなって思いました!
館長
最初に感じた理由をちゃんと可視化することで、自分の抱くイメージや自分はこういう点に興味があって好きなんだということに気づくことができます。
だから、「見る」工程はものすごく大切なことなんだ。
館長
それでは、直感で作品を選んで、選んだ理由がわかったところで、次は「知る」工程に入りたいと思います。いよいよネタバラシです!

(後半に続く)

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この記事を書いた人

1996年生まれ。大学卒業後、美術館でナビゲーターとして教育普及に従事。教養としての芸術を広め、芸術に対する価値観やイメージをアップデートしたいという想いから、2021年3月に「3L museum」を開設。牛乳キャップやチロルチョコの包み紙など、芸術的価値があると感じるモノの蒐集が趣味。




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